2009年9月11日金曜日

多くの人に、『今』を、正しく伝える仕事!

 県立鰺ヶ沢高等学校では、毎年、2学年を対象に、「インターンシップ」(職業体験)を実施している。この体験は、進路意識の啓発と働くことの大切さを養うことを目的に行われており、体験してみたい職業を自ら選び、町内外の店舗や事務所などで働くというもの。

 9月10日と11日の2日間、職場として町役場を選んだ7名の生徒が、町民生活課・教育課・母子支援センター・政策推進課の分かれ配属された。
 町民生活課では、窓口業務やゴミ収集作業、またゴミ処理施設「アフイ」を見学しながら、ゴミ問題やリサイクルなどについて学んだ。
 教育課では、町の体育施設の見学や、津軽藩の深い歴史がある「光信公の館」(種里)の見学や清掃作業を体験。
 母子支援センターでは、育児をする親への支援の事務作業や、町の福祉全般について学んだ。

 そして、広報広聴を担当する政策推進課に配属されたのは、T君。
 T君は、パソコンが得意であることから、データの打ち込み作業や地域づくりの拠点である公民館での事務作業を体験した。さらに、今回T君が最も時間をかけて体験したのが、「広報あじがさわ」の記事づくりである。
 初日の午後、この日は「鰺ヶ沢地区少年防犯弁論大会」が行われる日であるため、町広報担当である私に同行させ、主催者挨拶や弁論大会の様子、また最優秀賞に輝いた生徒の喜びのインタビューや写真撮影など、この大会の記事作成に関わる全てを体験させた。
 もちろん、最初は緊張もしていただろうし、挨拶などをメモするのも大変だったと思う。しかしT君は、次号広報紙に掲載されるであろう記事のために勇気を振り絞り、様々な取材をしていたようである。

 2日目の午前、昨日取材したメモや資料をもとに原稿作りを開始。T君は、昨晩中にある程度文章をまとめていたようで、さっそく原稿の打ち込み作業をした。
 原稿は、できるだけT君らしさを出したかったため、必要最低限の校正に留め、その原稿は彼の撮影した写真とともに記事となった。大会の様子がとてもわかりやすく書かれた内容だと思う。

 そしてまた、そんなT君をさらに取材していた私。T君の様子や取材している風景、また広報作り体験をしてのコメントをいただき、「ある催しを取材し記事を作る人を、町の広報で取材し記事にする」。これが今回の目的。もちろん次号広報あじがさわに掲載する予定となっている。

 このような感じで、T君との広報記事作りコラボは終了した。しかし、果たしてT君は楽しめたのだろうか、この体験がT君の今後に役立ったのだろうかと、ちょっとばかり不安でもある。
 とは言え、いずれ次号広報紙が発行となり、この催しの様子をみんなが楽しく読み、理解してくれることで、T君はとても貴重な体験といい仕事をしたと私は思う。 (hissa)